電話でお問合せ
LINE
Instagram
MAP

ホモトキシコロジー

ホモトキシコロジーの病気の概念

病気は体内外にある毒素物質(ホモトキシン)によって生体が反応した状態であると考えます。毒素の種類や干渉する臓器によって病気の種類が決まり、毒素の影響の期間と強さ、生体の反応性で重症度や進行または退行(回復)が決まるとされます。生体の解毒機能を超えた場合に生体の安定が崩れ、病気として現れます。
 ・解毒・排毒
 ・免疫調節
 ・細胞、臓器の活性化
を通して、動物が本来持っている病気と闘う自然治癒力を高めることに重点を置いた、体に優しい治療法といえます。

ホモトキシコロジーの薬剤

植物(草・花・根・木・皮)、動物由来成分、鉱物など天然物質を組み合わせて作られています。ドイツからの輸入品(ヤーパンヘール社製品 http://japan-heel.com )で医薬品の認可を得た製剤のみ用いています。

ドロップ剤(液剤):経口投与
錠剤:経口投与
アンプル剤:皮下注射・静脈注射・経口投与
軟膏:皮膚塗布

製剤はドイツからの輸入品のみですので、少しコストがかかります。症例によって異なりますが、西洋学的治療と併用するとさらに治療費が増えてしまいます。獣医師が必要と考える場合はご説明したうえで治療させていただきます。ご希望の場合はあらかじめご相談ください。

ホモトキシコロジーの副作用

ホモトキシコロジーの副作用はほとんどないかごく軽微であるとされ、極めて安全な治療法です。これまでの、化学製剤のステロイド剤の免疫抑制・肝障害のような副作用はありません。
 報告されている副作用は食欲減退・発熱・発疹・むくみ・動悸・多尿など。ごく稀に、アナフィラキシー反応があるとされます。ただし、ホモトキシコロジーの副作用は”アグラベーション”や”初期悪化反応”と呼ばれる反応です。体が快方へ向かう際に一時的に悪化または不定愁訴がでることで慢性疾患で起こりやすい反応です。つまり体外から取り込まれた毒素(外因性ホモトキシン)や体内で発生した毒素(内因性ホモトキシン)が過剰に体に溜まっている場合に起きやすいと考えられます。

 

ホモトキシコロジーとは

ホモトキシコロジーは、自然療法やホリスティックケアとも呼ばれますが、ドイツでは人間の医療でも標準的な医療として認められており、保険適用されているそうです。

ホモトキシコロジーは、ドイツで約200年前にドイツ人医師サミュエル・ハーネマン氏が開発したホメオパシーをもとに、ハンス・ヘインリッヒ・レッケベック博士が生み出した医学理論です。この理論によりドイツのHeel社で作られるホモトキシコロジー製剤を使用する治療法です。

この理論では、病気は体に有害な毒素(ホモトキシン)が蓄積することが病気の始まりであるという基本的概念があります。

病気はその進行度によって、6つの相に分類できます。病気がどのステージにあるかによっても、どの薬が適するのかが変わってきます。例えば、中医学で言う“未病”の状態の段階(細胞レベルでは異常を生じているのに症状としてはまだ明らかではないので飼い主は病気に気づけない場合が多い)から、いくつかの段階(ステージ)を経て、進行すると腎臓病や心臓弁膜疾患のような、細胞が正常に戻れなくなる段階になってしまう、というイメージです。これを6つのステージで示した6相表というものに示されています。

体に蓄積した毒素を、ホモトキシコロジー薬を使用して排泄させ、細胞の活性化や免疫調節を行って、病気を治癒させていく、また、細胞や臓器の働きを維持していく治療法なのです。

このように、病気の捉え方、治療方法の概念の違いがあるので、一般的な西洋医学とは異なり、西洋医学では“治療法がない”場合でも、統合医療では“治療法がある”のです。

病気の概念やホモトキシコロジー薬の概念=自然界の鉱石や生物から抽出、悪い臓器と同じ臓器から薬を作る、などが、中医学と似ていると思います(私だけの個人的な感想です。違うという先生もいらっしゃいますが・・・)。ですから、西洋医学とも中医学とも相性が良く、治療法を併用することができます。